胃カメラの話
義母曰く、
「鎮静剤打ったら眠ってて気づいたら終わってたよ。」
私はその言葉を信じて多少緊張はしていたものの、さほど不安になることなく検査室に入った。強いていうなら4時間前から水も飲んでいなかったせいで喉がカラカラで辛かったことぐらい。真夏にこれは地味にきつい。
まず喉にスプレータイプの麻酔をされた。
まっず!そして苦い!口の中が麻痺してきたのが分かった。うまく喋れない。
そして腕に鎮静剤を打たれる。
これで意識が飛ぶんでしょうなあ…と思ってたら目の前がブラックアウトしてまた一瞬で目が覚めた。お?
若干もうろうとしているもののバリバリ意識はある。は?聞いてたんと違うんだが??
ちょっと待って下さい…と言う前に、というか喋れないから伝えようもないんだけどすぐにマウスピースをはめられて口から胃まで内視鏡を入れられる。
待て待て待て待て待て待て、あ、苦しい、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死苦しいぬ死ぬ死ぬ死ぬ、苦しい苦しい苦しい、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、助けて………
泣いた。
初めて大人になってから物理的な苦しさで泣いた。情けない。
陣痛も出産のときも泣かなかったのに。
ぴえんである。
体感30秒~1分くらいで終わった。
“意 識 を し っ か り 保 っ た ま ま”胃カメラをした。
その後しばらく安静にする部屋にベッドごと移動させられて横になってた。
カーテンで見えないけど安静にしてる人が何人かいていびきとか聞こえたり看護師さんに○○さ~んとか起こされてる人がいて
「ああこの人たちは平和に内視鏡を終えた人なんだな」と思った。
ちなみにこれを書いてる夜10:30現在も喉の筋肉が痛い。たぶんぴえんしたせいだと思う。
このあと呼気検査をして検査結果を聞いて胃の写真見せられてピロリ菌が胃の中にはびこっていてこのままだと胃がんになります言われてピロリ菌なくす抗生物質出されて終わった。
下痢と腹痛と血便で受診したのにえー胃カメラもやるのかダルいなって思ったけど大量のピロリ菌がいることがわかって治療することが出来たのでまあ結果オーライということにしておこう。
ポジティブシンキング。
来月は大腸内視鏡検査です。
もう鎮静剤じゃなくて全身麻酔でやってくれや…。
ぴえん。